ストレス、誰にでも少なからずありますよね。
ストレスのない社会や、ストレスゼロの精神状態はあり得ないと言っていいでしょう。
そんな付きまとうストレスだからこそ、上手にストレスと付き合うためのツボが「労宮(ろうきゅう)」です。
労宮にはストレスを軽減してくれる効果もあります。
疲れを感じてたり、倦怠感がある人は是非押しましょう。

場所
手のひらの中央にあります。
軽くこぶしを握った時に、薬指と中指の先端の間にあるのが労宮です。

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押し方
強めに刺激してあげましょう。
逆の手の親指で、労宮付近をゴリゴリ押していきます。
5秒押しては5秒離すの1セットを、5セットくらいやるのがいいでしょう。
お灸などで温めて効果があります。

「労宮(ろうきゅう)」の「労」は労働、「宮」は宮廷などの「宮」の字で中心を意味しており、労働などの心苦労が集まる手のひらの中心のツボという意味があります。
労宮は心包経という経絡に属するツボです。
心包経とは東洋医学では心臓の働きを司り、保護する働きのことを言います。
実際に存在する臓器のことではありません。
心臓には外敵から身を守るための膜が存在しているとして、その膜のことを心包と呼んでいます。

手のひらの血流が滞ると、交感神経が活発になり、緊張やストレスを感じます。
また、心臓に負担がかかります。

そんな時に労宮を押すことで、手のひらの血行が良くなって、緊張状態を緩和させ、リラックスした気分にさせてくれます。

理にかなった「人を書いて飲み込む」動作

労宮を押すことで、イライラした気分を落ち着かせ、ストレスを軽減させてくれる効果があります。
この労宮の場所は手のひらの中心。
よく、緊張した場面に出くわすと、人という字を3回手のひらに書いて飲み込むと、緊張しなくなる、って噂を実践したことありませんか?

この人という字を書く動作で、実は労宮が刺激されているんです。

労宮を押すと緊張を緩和させるため、このおまじないのような行動も、実は理にかなった行動だったわけです。

このことが分かれば、スピーチの前、重要な会議の前、プレゼンテーションの前に、労宮を思いっきりグリグリやってみましょう。
「緊張が溶けていく」そう思えることが重要です。