夏バテで食欲が無い、体がだるくて元気が出ない、そんな時に有効なのが「地機(ちき)」というツボです。
スネの内側に位置するツボで、気血(東洋医学でいう全身の気と血液の流れ)を活発にしてくれる効果があり、?穴(げきけつ)とも呼ばれ、即効性があるツボとして有名です。
食欲不振などの他に、膨満感(食べ過ぎでのお腹の張り)、吐き気、足のむくみといった急性症状を緩和してくれるのにも有効です。
また、倦怠感、疲労感を和らげてくれる効果もあります。

場所
足の内くるぶしにあります。
内くるぶしを下から上になぞっていくと、ヒザ下あたりで太い骨に当たると思います。
そこから指4本分下がった所が陰陵泉(いんりょうせん)というツボで、この陰陵泉と内くるぶしの出っ張りを結び、3等分し、ヒザから3分の1のところが「地機」になります。

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押し方
右足の地機を押す場合です。
右膝を立てて座ります。
右手か左手の親指を使って押していくのですが、押しやすい方の手を使って下さい。
親指の腹で地機を5秒かけてゆっくり押し込みます。
7~8秒かけてさらにゆっくり押し込んでいきます。
5秒かけてゆっくり緩めます。
この繰り返しを5分ほど行います。

「地機(ちき)」には気血を巡らせる効果があります。

気血は東洋医学的には体内エネルギーとして考えられており、病気や体調不良は気血の巡りが悪くなっているために起こるものと考えられています。
この気血の循環を良くするための押し方が「押し方」で紹介したものです。
ゆっくり押して、また時間をかけてグッーと押し込んでいき、ゆっくり時間をかけて緩める。

ポイントとしては、ゆっくり時間をかける、地機を押している時に、体の気と血の巡りを感じながら行うこと。

意識することで、効果は違ってきますよ。

地機ってネットで調べると・・・

「地機」をネットで検索すると、機織り機みたいなものが出てきますね。

機織り機の種類で、地面に杭を打って糸のテンションを保つ機械を「地機」と言います。

ツボの地機は糸の緊張を、ふくらはぎのヒラメ筋の緊張に例えていて、地面を脛骨(けいこつ)として例えているという伝えがあります。

地機のツボの由来は機織り機から来ているのですね。
キャバクラ言った時のトリビアとして話しちゃいましょう。